Q.慢性咳嗽って何ですか?
胸部レントゲン写真や肺機能検査に異常がないのに、8週間以上咳が続くことを言います。

Q.原因は何ですか?
A.
原因は、いろいろとあります。
 
咳と痰が出る場合(湿性咳嗽)
・上気道咳嗽症候群(後鼻漏に伴う咳)(ヒスタミンH1-拮抗薬)
・副鼻腔気管支症候群(去痰薬、マクロライド)
・後鼻漏(ヒスタミンH1-拮抗薬、ステロイド、抗菌薬の局所投与)*
・慢性気管支炎(禁煙)
・限局性気管支拡張症(抗菌薬、切除)
・気管支喘息による気管支漏(ステロイド)
・非喘息性好酸球性気管支炎(ステロイド)**
・肺癌、とくに肺胞上皮癌(?)
・気管支食道瘻、気管支胆管瘻(瘻孔の閉鎖)
 
咳だけの場合(乾性咳嗽)
・上気道咳嗽症候群(後鼻漏に伴う咳)(ヒスタミンH1-拮抗薬)
・アトピー咳嗽(ヒスタミンH1-拮抗薬、ステロイド)
・咳喘息(気管支拡張薬、ステロイド)
・アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬による咳嗽(薬剤の中止)
・胃食道逆流(H2-拮抗薬、プロトンポンプ・インヒビター)
・喉頭アレルギー(ヒスタミンH1-拮抗薬、ステロイド)
・間質性肺炎、肺線維症(?)
・心因性(心療内科的治療)
・気管支結核(抗結核薬)
・肺癌、とくに中心型肺癌(癌に対する治療)
 
 
Q.この中でよくあるのは何ですか?
A.上気道咳嗽症候群(後鼻漏に伴う咳)、咳喘息、アトピー咳嗽、風邪症候群後遷延性咳嗽、胃食道逆流などです。
上気道咳嗽症候群の原因には、急性鼻咽頭炎、アレルギー性鼻炎、血管運動性アレルギー性鼻炎などがあります。
 
Q.咳喘息ってどういう病気ですか?
A.喘息の1種と考えていいと思います。
夜間(特に、就寝時、夜中から早朝、起床時などに多い) によく咳がでます。
咳嗽の誘因(冷気や暖気の吸入時、受動喫煙、線香の煙、香水・化粧品、会話、電話、運動)によって咳がでます。
普通の喘息のように「ぜえぜえ」と聞こえることはありません。
アレルギー体質の方でよくみられます。
喘息になる方もいます。
治療は、ステロイド吸入剤がよく効きます。