たんぱく尿、血尿

 

Q.検診で「血尿」と言われたら?

大まかに次の疾患があります。
(1)一過性血尿(風邪、激しい運動など)
(2)糸球体性血尿(IgA腎症など)
(3)尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎など)
(4)悪性腫瘍(膀胱がん、腎がんなど)
(5)前立腺疾患
(6)外傷
(7)結石

まずクリニックで再度尿検査を行います。
再検査で検出されなければ一過性血尿で、多くの場合問題はありません。

2回目も血尿があり、尿に赤血球(RBC)が実際にあるかどうかを判定します。
実際に尿に赤血球がでていたら、その赤血球に変形(dysmorphic)しているかどうかをみます。
変形した赤血球(変形赤血球、dRBC)がでていて、その割合が高いようであれば糸球体性血尿の可能性が高くなります。

 糸球体性血尿の場合にはたんぱく尿がでていなければ、多くの場合は、様子をみるだけで大丈夫です。 
たんぱく尿が出ているようであれば、その程度によって治療または入院して精密検査(腎生検)をすることもあります。

非糸球体性血尿または目で見てわかる程度の血尿(肉眼的血尿)の場合には、超音波検査(またはCT、造影検査)、尿細胞診(3回)、尿培養検査をおこないます。
そこではっきりしない場合には泌尿器の専門医を受診し、膀胱鏡、造影検査をすることになります。


Q.検診でたんぱく尿と言われたら?

こういう場合には、おおまかには下記の疾患が疑われます。
(1)生理的たんぱく尿(風邪、激しい運動などの後の一過性たんぱく尿)、起立性たんぱく尿
(2)糸球体性たんぱく尿(慢性腎炎、糖尿病性腎症、など)
(3)そのほか

クリニックを受診すると、まず再検され、陰性であれば、一過性たんぱく尿と診断されることが多いです。

陽性であれば、安静時尿(早朝尿)を検査して、陰性であれば生理的たんぱく尿と考えられます。

次に尿たんぱく量(尿たんぱく/尿クレアチニン比または蓄尿中1日尿たんぱく量)、血液検査(クレアチニン、一般的検査、免疫検査)を行います。

尿たんぱくが少ない場合には、様子をみるか、腎保護作用のある薬剤ARB(ニューロタン、ディオバンなど)を飲み始めます。

尿たんぱくが持続して1日0.5g以上でているようであれば、精密検査が必要です。
原因がはっきりしない時は、腎臓内科のある病院に入院して、腎臓の一部を採取して顕微鏡でみる検査(腎生検)を行うこともあります。