インフルエンザ予防接種注意事項

 
 

予防接種を希望される方はこの説明書をよくお読みになり、予診票に必要事項をご記入下さい。

【インフルエンザ予防接種(ワクチン)について】
①予防接種の有効性は一定程度認められており、発病防止や重症化防止に効果があると言われています。しかし、ワクチンを接種すればインフルエンザに絶対かからない、重症化を防げる、というわけではありません。また、ワクチンである以上、稀に重篤な副作用が出現することがあります。従って、ワクチンは自らの意思で接種を希望する者のみに行うものであるということにご留意ください。
なお、健康被害(入院が必要な程度の疾病や障害など)が生じた場合については、健康被害を受けた人又は家族が独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づいて救済手続きを行うことになります。
②予防接種を受けてから抵抗力がつくまでに 2 週間程度かかり、効果持続期間は 5 ヶ月と考えられています。また、予防にはウイルスをもらわないことが大事ですので、流行期には人ごみを避け、マスク、手洗い、うがいなどを励行して下さい。

【以下の方は予防接種を受けることができません】
①当日、体調の悪い方、明らかに発熱している方(37.5℃を超える場合)
②重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
③以前、予防接種で2日以内に発熱の見られた方、及び全身性発疹等のアレルギーを疑
う症状を呈したことがある方
④インフルエンザ予防接種の成分または鶏卵・鶏肉・その他の鶏由来のものに対して
アレルギーを起こしたことがある方
⑤1 ヶ月以内に家族や周囲の方が麻疹、水痘、おたふく風邪などにかかった方
⑥(女性)現在、妊娠している方(接種は推奨されていますが、かかりつけ医に御相談ください)
⑦その他、医師が不適当な状態と判断した場合

【以下の方は予防接種を受ける際、予めかかりつけ医とよくご相談下さい】
①心臓病・腎臓病・肝臓病や血液・その他慢性の病気で治療を受けている方
②生まれてから今までに特別な病気(先天性異常・免疫不全・血液疾患など)にかかり医師の診療を受けている(受けたことがある)方
③今までにけいれんを起こしたことがある方
④間質性肺炎、気管支喘息等の呼吸器系疾患がある方
⑤近親者に先天性免疫不全症の方がおられる方

【予防接種後の副反応について】
1.まれにショック、アナフィラキシー様症状(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等)があらわれることがあります(多くは接種後30分以内)。その他、高熱、呼吸困難、発疹、けいれん、ギランバレー症候群、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、肝機能障害・黄疸、喘息発作等の報告があります。
2.注射部位が赤くなる、腫れる、硬くなる、熱をもつ、痛くなる、しびれる、小水疱などがみられることがあります。また、発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、一過性の意識消失、めまい、リンパ節腫脹、嘔吐・嘔気、腹痛、下痢、食欲減退、関節痛、筋肉痛、咳嗽、動悸などが起こることがありますが、通常は、4~5日以内に軽快します。
症状が重篤な場合や持続する場合は、医師の診察を受けてください。

【その他の注意事項】
1. 接種当日は飲酒を避け、激しい運動や夜更かしなどをせず、安静を守るように努めて下さい。
2.接種当日の入浴は差し支えありませんが、接種部位をこする等強く刺激しないで下さい。また、注射部位は清潔を保って下さい。
3.アレルギー体質の方は、接種後院内でしばらく様子をみてからご帰宅してもかまいません。